バイノーラルビートはサウンドセラピーの一種です。
右耳と左耳に若干異なる周波数の音を聞かせることで「特定の意識状態に誘導」することができます。

「意識状態を誘導」と言った通り、バイノーラルビートの効果はセラピーのみに留まらず、いろいろな目的において役立てることができます。

人の意識状態にアプローチできる便利なツール

というように覚えておいてください。

使い道の幅はとても広く、役立て方は人によって様々です。

  • ベータ,ガンマ波: 集中力、記憶力、モチベーションの向上
  • アルファ波: 気分の安定と精神運動の強化(抗うつ)
  • デルタ, シータ波: スムーズな睡眠やリラックス
  • シータ波: 瞑想状態への誘導

このように、生活の随所で「意識をスイッチする時」によく利用されています。

仕組みについて

冒頭で軽く触れた「意識状態の誘導」についてさらに詳しく解説します。
概ね、バイノーラルビートのやっていることは

“脳波の同調”です。

“脳波”というのは、脳が活動した時に発する”電気信号”を測定した図のことで、脳電図とも呼ばれています。
単位はHz(ヘルツ)と表記します。
意識状態によってその運動パターンは異なり、睡眠時は穏やかな波、ひらめきを得た時は強烈な波を観測したりします。

  • ノンレム睡眠: 0~4Hz(デルタ波)
  • レム睡眠: 4~7Hz(シータ波)
  • リラックス状態: 7~13Hz(アルファ波)
  • 集中状態: 13~50Hz(ベータ,ガンマ波)

バイノーラルビートは、これらの音を脳に響かせることで、”脳波の同調”を図ります。

しかしながら、このような低周波数の音を人は通常聞き取ることができません。
そこで、脳に直接響かせることを可能にした技術がバイノーラルビートです。

冒頭で軽く触れた通り
「右耳と左耳に若干異なる周波数を聴かせる」
というのが鍵になります。

例えば、
「左耳に105Hz、右耳に100Hz」
聴かせたとしましょう。

そうすると、脳で音がぶつかり、
“105Hz – 100Hz = 5Hz”
左右の差分5Hzのうねりが発生します。

結果、5Hzの脳波を(シータ波)促進することができます。

これがバイノーラルビートの仕組みです。

使い方と注意点

バイノーラルビートの使用方法に厳密な規則はありません。
というのも、個人差が大きい分野なので、感覚や使用感で決めることが一番なのです。

しかし、使用する事に当たって幾つかの注意点はあります。
ここでは、最低限守らなければならないことをピックアップします。

  1. ヘッドフォン、イアフォンを使う
  2. 運転中は使用しない、意識がはっきりしていないうちに運転はしない
  3. 不調を感じたらすぐに音を止める
  4. てんかんや心臓疾患をお持ちの場合

1番に関しては、これをしないと、
耳に音が届く前に音が混ざり合ってしまうために、バイノーラルビートは機能しません。

2番に関しては、バイノーラルビート使用後は(長時間の場合は特に)意識がぼんやりとするため、運転などの危険が伴う操作や作業は避けるべきです。
自分の中ではハッキリしていると思っていても、実はボケているということがよくあります。
寝起きに近いと足を物にぶつけやすくなるのと同じ現象です。
ガムを噛んだり水を飲んだりして意識をはっきりさせましょう。

3番に関しては、何かコンディションやセッティングが悪影響を及ぼしていたりすると、不調を感じることがあります。
例えば、音が大きかったり、自律神経のバランスが乱れていたり、寝不足などがあげられます。こういう場合は、セッティングし直すか、何もせずにリラックスする時間をはさみましょう。

4番の様に、てんかんや心臓疾患をお持ちの場合は、バイノーラルビートを聞く前に医師にご相談ください。